イヤホン・ヘッドホンの中には「ドライバー」というパーツが必ず搭載されています。
ドライバーとは、イヤホン・ヘッドホンの中で「スピーカーの役割を担う部分」です。
ドライバーが空気を振動させることでイヤホン・ヘッドホンは音を奏でることができます。まさに心臓部となるパーツです。
イヤホン・ヘッドホンのドライバーの説明として以下のような表記を見たことはありませんか?
例)12mmの大口径ドライバー、8mmのドライバー
上記のようにドライバーは、製品によって大きさがバラバラです。
では、大きい・小さいによって何が変わってくるのか…
それは「音質の良し悪し」です。
もう少し詳しく説明すると、大きくなればなるほど「低音が出しやすい」と言われています。
低域が強く・深く聴こえる=音質が良くなるということです。
※低音が出しやすくなりますが、反対に高音が出しにくくなるというわけではありません。
基本的に大きくなればなるほど精細な音や迫力のある音の再現が可能だと言われています。
前回のJLab コラム「ノイズキャンセリングの仕組みとは?」でも説明しましたが、音は空気を振動させることによって私たちの耳に届きます。
以下の図でもわかるように、高音の振動は小さく、低音の振動は大きくなります。
つまり…
振動を大きくする
=ある程度の馬力が必要
=大きい方が強い馬力を出しやすい
=大きい方が低音が出しやすい に繋がってくるという感じです。
ちなみに「大きい方が低音が出しやすい」は楽器でイメージするとわかりやすいです。
例えば、高い音を出すバイオリンは腕で覆えるサイズなのに対し、低い音を出すコントラバスは身体よりも大きなサイズをしていますよね。
これは奏でる音の高低によって、適したサイズがあるということの一例だと思います。
・まとめ
①ドライバーはイヤホン・ヘッドホンの中で「スピーカーの役割を担う部分」 |
②ドライバーが大きくなればなるほど「低音が出しやすい」 |
③大きい=低音が出しやすい の例はバイオリンとコントラバス |
当たり前ですが、音質の良し悪しはドライバーの大きさだけでは決まりません。
イヤホン・ヘッドホンの素材,構造,インピーダンス,コーデックなど様々な要因が絡み合い、最終的な音質が決定します。
音質にとって、ドライバーはとても大事ですが、ドライバーのみで判断しないように気を付けましょう。